「リフォーム」と「リノベーション」との違いは?比較しながら解説

     
公開日:2023/08/15  

住まいをよりよいものにしたいと考えている人は、リフォームとリノベーションの違いをよく知っておきましょう。両者は混同されがちですが意味が異なります。両者の特徴、利点、デメリットをそれぞれ見ていきましょう。また最後に、どちらがおすすめなのか紹介します。今後の参考にしてください。

リフォームの特徴や利点・デメリット

古くなった設備を新しいものに替えたい人におすすめです。古い設備を長い間使用していると、故障のリスクが高くなってしまいます。

工事の期間が短い利点

表面的な工事がほとんどなので、リノベーションよりも工事の期間が短くなります。

たとえば、トイレの交換は数時間から長くても1日程度、ユニットバスの交換は3~4日程度、畳からフローリングに変更するときは1日程度となっているので、すぐに入居できます。

そのぶん費用もリノベーションよりも抑えられるので、設備や室内の一部をリニューアルしたいときに、サービスを利用しましょう。

完成形がイメージしやすい利点

設備や室内の一部をリニューアルするだけなので、完成形がイメージしやすい利点があります。

また、設備のパンフレットを事前に確認すると、トイレやユニットバスの色や形がイメージしやすいです。そのため、リフォーム後にイメージと大きくかけ離れていて、驚いてしまうことは少ないでしょう。

設計の自由度が低いデメリット

大きな修繕ではなく部分的な修繕なので、大きくイメージを変えたいと思っていても、できることが限られています。

設備の色を選択するときに、複数のパターンから選択できる自由はありますが、形や大きさなどは規格通りとなっているので、選択の余地が無いでしょう。そのため、設計の自由度の高さはリノベーションのほうが上です。

デザイン性を重視しにくいデメリット

室内の統一感が生まれにくいデメリットがあります。同じタイミングですべての設備をリフォームするとデザインが統一されますが、ォームする時期が異なると、ちぐはぐな印象を持ってしまうでしょう

リノベーションは全体的にコンセプトを統一できるので、デザイン性を重視できます。

リノベーションの特徴や利点・デメリット

部屋の印象が大きく変化します。最近では古民家をリノベーションして、カフェやフォトスタジオをオープンする人も増えています。ライフスタイルの変化に応じて、大きく改修したい人におすすめです。

設計の自由度が高い利点

ライフスタイルの変化に応じて、住まいを作り替えたい人におすすめです。子どもの進学、親との同居、在宅勤務の開始などがきっかけになる人が多いでしょう。

リフォームのように、部分的にリニューアルするわけではないので、自身が求めているデザインを追求できます。

物件の選択肢が豊富である利点

新築物件や築年数が浅い物件に住みたいと思う人が多いでしょう。しかし、リノベーションはそれらにこだわる必要がありません。築年数が古い物件も候補になるので、物件の選択肢が豊富にあります。

また、築年数が古い物件の良さを活かしたリノベーションも人気を集めています。そして、築年数が古い物件は、購入価格が新築物件や築年数が浅い物件よりも安くなるので、費用を抑えられる利点もあります。

工事費用が高額になるデメリット

築年数が古い物件を安く購入できても、修繕工事の費用が高額になるときがあります。また、リフォームのように数時間から数日程度で工事が終了しないので、工事費用が高額になります。

そして、あまりこだわりを詰め込み過ぎると、注文住宅を購入したほうが安くなるときもあるので、工事内容をきちんと考えましょう。

工事の期間が長いデメリット

リノベーション後にすぐ入居を考えている人は、工事の期間が長くなることを想定しておきましょう。

入居したい時期が決まっている人は、できる限り早く業者に相談するようにします。仮住まいの費用も発生するときがあるので、引っ越しのタイミングも慎重に考えましょう

どちらがおすすめ?

よく混同されがちですが、両者には違いがあります。特徴を踏まえて自身の目的に合っているものを選択しましょう。

機能を回復させたい人はリフォームがおすすめ

現在使用している設備を新しいものにして、機能を回復させたいと考えている人は、リフォームがおすすめです。部屋の印象を大きく変える必要のない人からも選ばれています。新しい設備を導入すると、故障の心配がありません

ライフスタイルを変化させたい人はリノベーションがおすすめ

部屋全体の印象を変化させたい人や、ライフスタイルを変化させたい人に、リノベーションはおすすめです。間取りの変更やコンセプトの変更などに対応してもらえます。大きく印象を変えられるでしょう。

まとめ

リフォームは短い期間で終了するので、工事期間中に仮住まいの準備をする必要は無いでしょう。一時的に水回り設備などが使用できなくなりますが、そこまで不便を感じません。

ただし、リノベーションは数か月の工事期間となっているので、工事期間中は室内で過ごすのが難しいでしょう。仮住まいの準備に必要な資金なども準備してください。両者の違いを知って、よりよいライフスタイルを確立しましょう。

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