和室を洋室にリフォーム?費用の相場やポイントを解説

       

公開日:2023/09/15  最終更新日:2023/06/22


和室を洋室にリフォームしたいと考えていても、どんな工事が必要になるのか、いくらぐらい費用がかかるのか相場がわからないという人も多いのではないでしょうか。今回は、和室を洋室にリフォームするときの相場や、ポイントを解説します。床の張替えや、クローゼットを設置した場合の費用などもあわせて紹介します。

和室を洋室にリフォームするメリット

和室を洋室にすることでどんなメリットがあるのでしょうか。紹介します。

メンテナンスが楽になる

畳の寿命は約10年から20年ほどといわれており、長持ちをさせるためには定期的に裏返しや表替えというメンテナンスする必要があります。コザを裏返して張り直すことを裏返し、新しいゴザに張替えることを表替えといい3~4年ごとに裏返し、6~7年おきに表替えをすることが推奨されています。費用と手間がかかるため畳が必要ない場合は洋室にすることでメンテナンスの手間を省くことが可能です。

掃除が楽になる

畳の場合はほうきで掃き掃除、布でのからぶきの作業が必要です。掃除機での掃除ではダニが畳の奥へ入り込んでしまいます。湿度の高い室内では畳が湿気を吸収してカビの原因になったりする場合があるため、洋室にすることでダニやカビの発生を抑えて掃除も楽になります。

家具を選ばない

畳の部屋では重い家具や接地面積の少ない足つきの家具などは、畳に跡をつけたり傷をつけたりする原因になるため、置くのに適していません。洋室にすることで好きな家具を設置できます。

高齢になったときに生活しやすい

高齢になると布団の上げ下ろしが負担になったり、介護が必要になり介護用ベッドの設置が必要になったりする場合もあります。畳の上にベッドを置くと畳が傷んでしまう原因になりやすく、車いすを使用する場合はフローリングの方が動きやすいため、万が一の場合に備えて洋室へ変更する場合もあります。

和室を洋室にリフォームするときにかかる費用

和室から洋室に変更する場合は、25万円ほどから100万円ほどかかるといわれています。床のみのリフォーム、クローゼットを設置するなど必要な工事の内容によって金額は変わります。各工事にかかる費用について説明します。

畳からフローリングへ変更

畳からフローリングの床へ変更する場合は、20万円前後かかるといわれています。フローリング材の種類で価格は大きく前後し、合板のフローリングであれば10万円ほど、無垢のフローリングであれば30万円ほどになる場合もあります。クッションフロアであればより安価で8万円から18万円ほどで工事が可能です。

和室と洋室の段差を合わせるためには、畳をはがして床材を敷く前に、下地の工事が必要になります。畳に比べフローリングは冷えやすいため断熱剤を入れるか、マンションの場合は防音下地を入れるかなどでも、価格は変わります。

壁や天井の工事

床だけではなく壁や天井もリフォームする場合は、20万円前後が相場です。畳からフローリングにする工事と同時に行うとセット価格で提供している場合もあり、その場合は15万円から30万円が相場です。床の間や欄間のある伝統的な和室から洋室へ変更する場合は、より大がかりな工事が必要になります。

押し入れをリフォーム、またはクローゼットに変更する

襖を残して内側のみ工事する場合は10万円ほど、襖を取り払い折れ戸にする場合は20万円ほど、押し入れのスペースを利用して広いウォークインクローゼットにする場合は、50万円ほどの費用がかかります。

襖から引き戸にする

襖から引き戸にする場合、1か所につき10万円から15万円ほどかかります。

和室を洋室にリフォームするときのポイント

和室を洋室へリフォームするときのポイントを紹介します。

マンションの場合は防音性をクリアしているか

マンションに住んでいる場合は、工事をする前に管理規約を確認しましょう。防音規定があり防音等級をクリアした床材の設置や、施工方法などが定められています。フローリング材の遮音性を表す「L値」は、数値が高いほど遮音性が高いとされています。

マンションの場合はL-45以下のフローリングが主流です。合板のフローリングの場合は防音基準を満たしていることがほとんどですが、無垢のフローリングを使用する場合は防音下地を敷く必要があり、時間や費用が2倍ほどかかる場合があります。

壁の大がかりな工事が必要になる場合がある

真壁とよばれる床の間や欄間のある和室は、柱が露出した作りになっています。洋室にするためには柱を隠す必要があり、耐火ボードを張るほか、壁の厚さを調整する必要があります。そのコストは15万円から25万円ほどです。

湿気の影響の少ない素材を使用する

押し入れからクローゼットにする場合は湿気に注意しましょう。クローゼットは湿気がこもりやすいため吸防湿性の壁紙や珪藻土壁な調湿できる建材を使用しましょう。

まとめ

和室から洋室にリフォームする際の費用の相場やポイントについて紹介しました。メンテナンスの手間や費用が省けたり掃除が楽になったりとメリットがあります。和室から洋室にするには25万円から100万円ほどかかるといわれています。床の張替えや、クロスの張替えのみを行えば、洋室にすることでのメリットを得ながら費用も抑えることもできます。押し入れをクローゼットにしたり、襖から扉に変えたりするなどのリフォームをすれば、室内の雰囲気を大きく変えられるでしょう。予算や目的に合ったリフォーム方法をさがしてみましょう。

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